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哀愁と激情のボーカリスト、ドロレス・オリオーダン(The Cranberries) [The Cranberries]

まさか、亡くなっていたとは・・・

The Cranberries(クランベリーズ)のボーカリスト、ドロレス・オリオーダンのことです。



「さて、今日は、クランベリーズだね」とキーボードに向かい、PCで彼らのことを検索すると、

そこに出てきたのは、「ドロレス死去」という、僕の知らなかった事実。

2018年1月に、ロンドンで亡くなったという。

死因は溺死、酔ったままの入浴で、とのこと。

なんとも悔やまれてならない。


僕のクランベリーズとの出会いは、実は、はっきりとは覚えていません。

おそらく、大学在学中、街のタワーレコードで、いつものごとく試聴をしまくっていた、

その時に、偶然自分にヒットしたCD、「To The Faithful Departed」

圧倒的なボーカルにより、惹きつけられ、魅了されてしまった、それだけは記憶にあります。



彼らの、そして彼女の音楽とは、「感情の音楽」とでもいうべきでしょうか。

3rdアルバムから入った僕としては、

彼らの音楽は、

どちらかというと、「怒り」や「悲しみ」の強い音楽だと感じていました。

その感情が、聴覚だけでなく、直接自分の心に入ってくるような・・・

ニルバーナの「SMELLS LIKE TEEN SPIRIT」を聴いた時のような、似たような衝撃、感情の揺さぶりがありました。

どうにも形容しがたいのですが、1曲聴いてみると、わかるかもしれません。

「To The Faithful Departed」から
Salvation



彼らの音楽は、当初、メッセージ性が強いものが多いんですね。

この「Salvation」は、反薬物、薬物からの自由と救済を歌った曲。


クランベリーズは、おそらく音楽性から3つの時期に分かれます。

1期は、デビューから
「ドリームス」 Everybody Else Is Doing It, So Why Can't We? (1993年)
「ノー・ニード・トゥ・アーギュ」No Need to Argue (1994年)
までの、アイリッシュロック的哀愁を漂わせながらも、少しずつ歌詞に主張を強めていた時期。

2期は
「トゥ・ザ・フェイスフル・ディパーテッド」 To the Faithful Departed (1996年)
の、最も強く、また牧歌的なミュージックを提案していた時期。この時期は本当にドロレスのボーカルが魂の叫びのように聞こえていました。

そして、3期は、
「ベリー・ザ・ハチェット」 Bury the Hatchet (1999年)
以降の、母となったドロレスの、やさしさのある暖かく伸びのあるメロディを主体とする時期。


彼らの1期の代表曲
Dreams
悲哀の恋歌、Linger
そして、北アイルランド紛争への反戦歌、Zombie








2期は、先ほどのSalvationと
1曲目の力強い曲、Hollywood
牧歌的でありながら、反戦を歌う「War Child」





そして、3期へと続きます。


母となり、幸せを見出して、まだまだこれから、という矢先。

ブログを書く、ということがきっかけとなって知ってしまった、ドロレスの死を悼みつつ、

彼らのミュージックの中で、一番、母性と温かさに包まれた4thアルバムをいずれ紹介できればと思います。

さよなら、ドロレス。

あなたの曲と歌声は、僕の中でずっと生き続けています。





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