20年の時を越えて再評価される TNT「Firefry」 [TNT]
人は、その当時に評価されず、
時を越えて、改めて評価されることがあります。
絵画では、ゴッホがそうでしょうか。
その当時に、しっかり評価されていれば、彼の人生は全く違うものになっていたでしょう。
運命とは、神とは、時として惨い試練を課すものです。
いや、ゴッホは亡くなってからの評価ですから、神も運命も試練もへったくれもないですね。
「神は死んだ」と哲学者ニーチェが言いたくなるのも分かる気がします。
「TNT」というバンドをご存知でしょうか。
ノルウェー出身のハードロックバンドです。
北欧のロックというと、「ヨーロッパ」を思い浮かべる方(いや、全く知らない方)も多いでしょう。
ロックでありながら、透明感があり、すがすがしく、哀愁にあふれていることが特徴です。
この「TNT」、商業的には失敗していて、さほど知名度を上げることができませんでした。
本国では3rdの「Tell No Tails」が1位を獲得(1987年)
日本では4thの「INTUITION」(1989年)がブレイクして、来日公演が実現しました。
まずは、ブレイクした「INTUITION」から、3曲ほど、聴いてみて、本来「TNT」がどのようなバンドであるか、確認してみてください。
Tonight I'm Falling
End Of The Line
Intuition
聴いてみて、北欧のハードロックがどのような感じか、お分かりになると思います。
透明感、そして、氷の世界のようなcoolな感じを受けるのではないでしょうか。
以前紹介した、ロイヤルハント、もそのような北欧バンドの1つです。
https://love-music-03s.blog.so-net.ne.jp/2018-10-24-2
そして、5thのアルバムを出して、TNTはいったん解散してしまいます。
アメリカのマーケットを狙う、そのような音楽シーンに嫌気がさした、ということのようです。
今でも、「アメリカで成功すれば」という感じは、音楽シーンに見受けられますが、
80年代、90年代も、やはり最大のマーケットはアメリカ、
アメリカで受け入れられることが1つのステータスになっていたのでしょう。
そして、5年を越え、新たに再結成し、作られたのが、この「Firefly」(1997年)というアルバムです。
まず、「同じバンドの曲なのか?」と首をかしげてしまいます。
そして、TNTにキャッチーな北欧ロックを求めていたファンからは、ことごとく酷評されてしまいます。
「駄作だ、これはTNTではない」と。
高音主体だったトニー・ハーネルが、低音を披露し、メロディもグランジの要素が入り、メロディがストレートに伝わらなかったのです。
ところが、ここ最近、2016年頃から、「Firefly」を再評価する声が聞こえ始めました。
「聴けば聞くほど、心に残る」
というのです。
では、実際のところ、どうなのか。
僕の独断で、何曲か選んでみます。
Angels Ride
Tripping
Month Of Sundays
Heaven's Gone
再評価され始めて、数年ですので、YouTubeでも大した動画はありません。
僕は、実は先に「Firefly」を買ってしまい、
当時、グランジ・オルタナが嫌いだった自分は失望してしまいました。
ところが、やはり、最近になって聴きなおすと、
こちらのほうが「INTUITION」より大人なミュージック、に聞こえてくるんです。
深みがあるというのでしょうか。
どことなく、Dizzy Mizz Lizzyに雰囲気が似てなくもないですね。
https://love-music-03s.blog.so-net.ne.jp/2018-10-30
トニー・ハーネルのボイスと、ロニーの技巧的なギターで日本では特別に人気を得た彼ら。
残念ながら、トニーは現在、脱退中とのこと。
「Firefly」、再度聴き直すべきアルバムのうちの1枚であることには違いありません。
にほんブログ村
時を越えて、改めて評価されることがあります。
絵画では、ゴッホがそうでしょうか。
その当時に、しっかり評価されていれば、彼の人生は全く違うものになっていたでしょう。
運命とは、神とは、時として惨い試練を課すものです。
いや、ゴッホは亡くなってからの評価ですから、神も運命も試練もへったくれもないですね。
「神は死んだ」と哲学者ニーチェが言いたくなるのも分かる気がします。
「TNT」というバンドをご存知でしょうか。
ノルウェー出身のハードロックバンドです。
北欧のロックというと、「ヨーロッパ」を思い浮かべる方(いや、全く知らない方)も多いでしょう。
ロックでありながら、透明感があり、すがすがしく、哀愁にあふれていることが特徴です。
この「TNT」、商業的には失敗していて、さほど知名度を上げることができませんでした。
本国では3rdの「Tell No Tails」が1位を獲得(1987年)
日本では4thの「INTUITION」(1989年)がブレイクして、来日公演が実現しました。
まずは、ブレイクした「INTUITION」から、3曲ほど、聴いてみて、本来「TNT」がどのようなバンドであるか、確認してみてください。
Tonight I'm Falling
End Of The Line
Intuition
聴いてみて、北欧のハードロックがどのような感じか、お分かりになると思います。
透明感、そして、氷の世界のようなcoolな感じを受けるのではないでしょうか。
以前紹介した、ロイヤルハント、もそのような北欧バンドの1つです。
https://love-music-03s.blog.so-net.ne.jp/2018-10-24-2
そして、5thのアルバムを出して、TNTはいったん解散してしまいます。
アメリカのマーケットを狙う、そのような音楽シーンに嫌気がさした、ということのようです。
今でも、「アメリカで成功すれば」という感じは、音楽シーンに見受けられますが、
80年代、90年代も、やはり最大のマーケットはアメリカ、
アメリカで受け入れられることが1つのステータスになっていたのでしょう。
そして、5年を越え、新たに再結成し、作られたのが、この「Firefly」(1997年)というアルバムです。
まず、「同じバンドの曲なのか?」と首をかしげてしまいます。
そして、TNTにキャッチーな北欧ロックを求めていたファンからは、ことごとく酷評されてしまいます。
「駄作だ、これはTNTではない」と。
高音主体だったトニー・ハーネルが、低音を披露し、メロディもグランジの要素が入り、メロディがストレートに伝わらなかったのです。
ところが、ここ最近、2016年頃から、「Firefly」を再評価する声が聞こえ始めました。
「聴けば聞くほど、心に残る」
というのです。
では、実際のところ、どうなのか。
僕の独断で、何曲か選んでみます。
Angels Ride
Tripping
Month Of Sundays
Heaven's Gone
再評価され始めて、数年ですので、YouTubeでも大した動画はありません。
僕は、実は先に「Firefly」を買ってしまい、
当時、グランジ・オルタナが嫌いだった自分は失望してしまいました。
ところが、やはり、最近になって聴きなおすと、
こちらのほうが「INTUITION」より大人なミュージック、に聞こえてくるんです。
深みがあるというのでしょうか。
どことなく、Dizzy Mizz Lizzyに雰囲気が似てなくもないですね。
https://love-music-03s.blog.so-net.ne.jp/2018-10-30
トニー・ハーネルのボイスと、ロニーの技巧的なギターで日本では特別に人気を得た彼ら。
残念ながら、トニーは現在、脱退中とのこと。
「Firefly」、再度聴き直すべきアルバムのうちの1枚であることには違いありません。
にほんブログ村